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大好きなハンメ

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大好きなハンメが天に召された。
年明けから何度かお腹が痛いと訴えていたのが、末期の大腸ガンだと判明し、
入退院を経て自宅で療養する日々を過ごしてきた。

亡くなる前日、妹から届いたメール。

こんばんは。
ハンメの容態が思わしくないので連絡しておきます。
今日、打ったことのない種類の痛み止め注射を初めて打ってもらったら、
ショック症状で血圧が下がり、全身から汗が吹き出しました。
脱水症状で口から胆汁を4回ほど吐いたので、
点滴は毎日の500mlに加え、200mlを追加してもらいました。
今も体が冷たくて、量は減ったけど汗が出続けています。
ぐったりして、会話はあまりできません。
寝ながらア〜と声を出したり、
両手で目の前を払うような仕草をするようになりました。
お尻があがらなくなったので、
紙おむつをパンツ式からT字帯にしました。
しばし様子見ですが、また変わったことがあれば連絡します。

これが届いたのが7月30日の夜のこと。
それからちょうど1日後、ゆっくり息を引き取ったのでした。
病院で最期を迎えることが普通になっている昨今、
ハンメは自宅で家族に見守られながらすーっと静かに旅立っていった。
立ち会うことはできなかったが、
実際に立ち会った誰に聞いても感動的な最期だったと言う。
別れは寂しいけど、
ハンメは穏やかに逝ってくれたんだな、と思うと気持ちがふっと軽くなる。

ハンメの思い出は尽きない。
小さいときから本当によくかわいがってもらった。
オンヤオンヤが口癖で、感情の起伏が恐ろしく激しかった。
烈火のごとく怒るときは、
ハングルとチャンポンなので何を言っているのかいまいち分からなかった。
よく笑いよく泣いた。
5年前に2人で行った韓国旅行は中でも一番の思い出。
悪態をついてばっかのハンメだったけど、
でもあのとき故郷に旅することができてよかった。

お棺に眠るハンメの顔はキレイだった。
うっすら死化粧を施され、穏やかな表情だった。

1914年(大正3年)7月13日韓国慶州生まれ
2012年(平成24年)7月31日永眠。
享年98才。

日蓮宗式で葬儀を行ない
「夏蓮院日伊信女」という戒名を授かった。
また、柩には本貫(ほんがん=出自)を書いた赤い絹を乗せる習わしで
「孺人慶州金氏南伊之柩」とこれは俺が直筆で心を込めて書いた。
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ハンメ、これまで支えてくれてありがとう。
親兄弟、親戚、みんな仲よく暮らしていくよ。
神の御下で安らかに…。
by marquee_m | 2012-08-07 20:48 | songchi | Comments(0)

家族3人のつれづれなる日々を綴ります。


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