

エリサクレヴェンの絵本「おひさまパン(原題:SUN BREAD)」を真似て、しずかととわちが「おひさまパン」づくりに挑戦。
この絵本、とわちのお気に入りでこれまでに数えきれないほど読み聞かせをしている。おかげで翻訳の日本語をすらすら諳んじてしまうほど。Amazonなんかのレビューを読むと、エリサの絵は素晴らしいのに、翻訳がそれを台無しにしてしまっている、という批判が目立つ。…が、う~んそれはどうかな、というのがわれわれ夫婦の見解。とわちが読んでいるサマはそれは美しいものだよ。子ども向けだから子どもでも分かる平易な言葉、平易な表現でなきゃいけない訳はないと思うんだが。これだと、習った漢字しか使ってはいけない、と教えられている小学生の話、みたいな感じがする。人(もちろん自分も含め)の名前を書くのに習っていないものはひらがなで書くという指導、これを「交ぜ書き(マセ餓鬼、みたいな語感だがむしろ逆の意味)」といって、小学校では普通にまかり通ってるみたい。
話が逸れたが、「おひさまパン」はとわちがあまりにも声に出して読むものだから、断片的に俺の頭の中にも残っている。たとえば、物語はこんな1文から始まる…。
「ゆきまじりのかぜがびゅうびゅうふいて、ながれおちるあめはあちこちではねてうずまき、せかいじゅうのいろといういろをうばってしまったかのようです。」
うん、たしかに難しい言葉や表現はある。でもこうして声に出して読んでるのを聞くと、なかなか味があると思う。大人の自分が読んでも楽しいし。なにせ翻訳が江國さんだからね、そこ受容しないといけないと思う。江國さん大好きなうちの夫婦みたいなのにとっては至福の絵本なんですがね。
本のことを述べたいのではなかった。パンを作った、ということが言いたかったのだった。作中で、イヌのパン屋さんがなかなか顔を出さないおひさまのために「おひさまパン」を作るのだけど、そのパンのレシピが本の裏表紙に載っていてね、それを見ながら作ったのでした。俺はソファに座って読書をしながら、2人が楽しそうにパンを作っているうしろ姿を眺めていただけなんだけど、実にいい絵だったね。いつか作ろうね、と言ってたからとわちもうれしくて仕方がないみたい。途中のベンチタイムははやる気持ちのとわちを外に連れ出したりもして、成形してできたのは、絵本の中のパンそのまんまの「おひさまパン」。感動的でした。それからオーブンに入れ、焼きあがったアツアツをみんなで仲良く食べました。
「ちょうしょくにはもどってきてくださいね、おひさま。やきたてのおひさまパンをよういしておきますからね。ついでにおひさまコッペパンも!」
とわちのいちばん好きな台詞です。